Accessでは、ユーザーにテーブルを操作させない、デザインビューで表示させない、といったデータベースの中身を直接操作することを禁じるために、起動オプションで設定をすることができます。
この方法は、以下の記事で紹介していますのでまずはご覧ください。
さて、このように起動オプションを設定したのは良いのですが、一度設定すると普通のAccessファイル起動では、内部設定を修正することができません。このため、いざ設定を変えたいというときにナビゲーションウィンドウが開かない、デザインビューを開けないといった事例がでてくるのです。
このため、Accessには起動オプションの設定を省略してファイルを開く方法があります。
これが「Shift起動」です。
操作方法は至って単純なので、上で紹介した起動時オプション設定をしたAccessファイルでその開き方を見てみましょう。
通常起動の場合
まずは、普通の起動をします。Accessファイルを開いてください。すると、図1に示すような画面が表示されます。
この場合、ナビゲーション ウィンドウやタブが開かない状態が初期画面となります。また、ファイル(左上)をクリックしても図2のような画面となり、オプション設定を開くことができません。
このように、起動オプションを設定することは、ユーザーによる不適切な操作を防ぐために有効な方法となります。
Shift起動の場合
さて、Accessファイルを作成した人が、いざテーブルの構造を少し修正したい、フォームを少し修正したい、といった場合、これら設定画面が表示されずに不便です。そこで、起動オプションを省略した状態でファイルを起動する方法を見ていきましょう。
操作方法は至って単純で、「Shiftキー」を押下しながらAccessファイルを起動してください。すると、図1と異なり、図3のような状態が初期画面になります。
このように、ナビゲーションウィンドウが開いた状態で操作を開始できます。さらにファイルを開くと図4の画面に移ります。
これは、図2と異なり「オプション設定」を開くことができるようになっています。そこで、これをクリックすると図5のように「オプション設定画面」に切り替わりますので、作成者の意図に応じた設定をすることができるわけです。
まとめ
今回は、AccessファイルのShift起動により起動オプションを省略した状態でファイルを開く方法を紹介しました。
いざファイルの中の情報を知りたい、といったときに起動オプションが設定されているようでしたら、今回紹介した方法が活用できると思います。
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