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Accessで作る購買伝票について その10 フォームの設定

サンプル

前回、フォームの作成方法について紹介しました。しかしながら、ユーザーインターフェースとしては見にくい部分が多々あるため、これらをより良いものにするためにフォームの整形方法について紹介していきます。

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フォームヘッダー/フッターの設定

第9回までに作成したフォーム内のオブジェクト(オブジェクトとは、一つ一つのパーツのようなものでラベルやテキストボックス等として捉えてください。)はラベル、テキストボックス、コンボボックスで、これらは「詳細」セクションに設定しています。「詳細」セクションは、主にレコードを表示するために用います。フォームのタイトルや別のベージへの切り替えボタンを設定するセクションには「フォームヘッダー」を使うことが好ましいので、まずは、その設定を見ていきましょう。

図1 詳細セクションについて

図2に示すとおり、「詳細」と記載されている左隣の長方形部分を右クリックしてください。
続いて、「フォームヘッダー/フッター」を選択すると、図3の画面となります。これによりフォームヘッダーセクションとフォームフッターセクションが表示されますので、まずはフォームのタイトルをフォームヘッダーに設定します。

図2 フォームヘッダーフッターの設定1
図3 フォームヘッダーフッターの設定 2

ラベルの設定

画面上部のフォームデザインツール中、「デザイン」タブを選択します。この中には様々なコントロールアイコンがありますが、今回はその内の「ラベル」アイコンをクリックします。この状態で「フォームヘッダー」セクションにカーソルを合わせると、マウスポインタが変わりますので、どこにラベルを設定するかを決めたのち、左クリック→ドラッグで場所を確定します。

図4 ラベルの位置決定
図5 ラベルへの入力及びフォント設定

ラベルの場所を決めるとキーボード入力ができるようになるため、今回は「購買データ入力画面」と入力し、確定をします。
また、各ラベルのフォントやポイント数を変更したい場合は、対象となるオブジェクトを左クリックした後、「ホーム」タブの「テキストの書式設定」セクションにあるアイコンでフォントの設定をすることができます。

オブジェクトのサイズ設定

フォームの作成方法について紹介をしてきましたが、次はオブジェクトの寸法について見ていきましょう。まずは、発注先名称コンボボックスに着目をします。
会社名は比較的文字数の多いものも含まれ、現状のコンンボボックスの幅では一目で社名を確認することができない場合があります。そこで、発注先名称コンボボックスの幅を広げてみましょう。
図6にも例示していますが、対象とするオブジェクトの端にマウスカーソルを合わせるとアイコン(両矢印アイコン)が変わります。マウスポインタが両矢印アイコンの状態で、左クリックをしながらマウスをカーソルすると当該オブジェクトの幅や高さを調整することができるようになります。

図6 オブジェクトサイズの設定

オブジェクトの色設定

テキストボックスやコンボボックスは実際のデータを入力するためのオブジェクトですが、場合によっては入力を自動化することもでき、手入力をしない場合も出てきます。このため、これらの違いを視覚的に区別できるように、ボックスの背景色を変更したり、文字の色を変更したりすることで、ユーザビリティを高めることが業務効率の改善につながります。
今回の場合、管理番号は自動で発番されるため入力は不要となります。そこで、「管理番号」テキストボックスの背景色を灰色にして手入力不要の「気づき」を示すための設定方法を示します。

まず、「管理番号」テキストボックスに対し左クリックをした後、プロパティシートを開きます。そして「背景色」プロパティの右側にある「・・・」ボタンをクリックしてカラーパレットを開き、灰色を選択します。

図7 背景色の設定1

この操作により図8に示すように、「管理番号」テキストボックスの内部は灰色になります。

図8 背景色の設定2

まとめ

今回はフォームの整形方法として、フォームヘッダー・フッターの設定、各種オブジェクトの大きさの変更、背景色プロパティの使い方を紹介しました。
Accessでは、その他にもプロパティ設定でテキストボックスにくぼみを作る等の三次元表示や文字の色を変更したりすることができます。さらにマクロを上手く組み合わせることで、入力制限をかけたり、必要な時にしか画面に表示をさせないようにすることもできます。

次回は、複数のテーブルにまたがっているデータを登録できるようにフォームを作りこんでいきます。

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