最近何かと話題のChatGPTを用いて、AccessのVBAコードを作成させてみました。ChatGPTを試してみて、この数年間のAI開発スピードの速さに驚愕しました。ChatGPTの能力は想像以上に凄く、これを活用することは業務効率を飛躍的に向上させる一助になると感じ、また、自然言語処理のイノベーションを目の当たりにすることができました。
それでは、今回はどのような方法でChatGPTを用いてAccessのVBAコードを作成させたかを紹介します。
なお、ChatGPTの使用環境を設定する方法は他のHPや記事で多数紹介されていますので、ここでは割愛をいたします。
サンプルデータの準備
今回は、あるレコードの一部を修正するVBAコードをChatGPTに作成してもらうことを目的に以下のテーブルデータをExcelで作成し、ChatGPTに埋め込むこととしました。
表1 サンプルデータ
No. | 苗字 | 名前 |
1 | 山田 | 太郎 |
2 | 佐藤 | 次郎 |
3 | 渡辺 | 花子 |
4 | 鈴木 | 和夫 |
5 | 村田 | 日向 |
ChatGPTでの操作
さて、ChatGPTでAccessのVBAコードを作成させるために、次の質問をしてみました。
Accessデータベースに次のテーブルがあるとき、No2の苗字を「山岡」にするためのVBAコードを示してください。 No. 苗字 名前 1 山田 太郎 2 佐藤 次郎 3 渡辺 花子 4 鈴木 和夫 5 村田 日向
実際のChatGPTの入力結果は図1に示すとおりです。
この質問に対してChatGPTからの返答結果は、図2に示すとおりです。
このように、ChatGPTでAccessVBAのコードを作成してもらうことができました。改めてコード部分を記載すると次のとおりになります。
Dim db As DAO.Database Dim rs As DAO.Recordset Set db = CurrentDb() Set rs = db.OpenRecordset("テーブル名") rs.FindFirst "苗字='佐藤'" rs.Edit rs("苗字").Value = "山岡" rs.Update rs.Close Set rs = Nothing Set db = Nothing
今回の例では、DAOを用いたデータ処理の方法が紹介されました。DAOでもADOでもどちらの方法でも今回の場合は処理が可能ですが、いずれにしても簡単な質問で容易に適切な回答を得ることができました。ChatGPT恐るべしですね!!
複雑な処理をしたい場合でも、ChatGPTによる回答を組み合わせていくことで容易にVBAによるコード実装をすることができますので、これまでVBAを良く分からなかった方でもデータ処理を行うためのVBAコードが簡単に実装できるようになったのではないでしょうか。
これは、自然言語処理のイノベーションがもたらした恩恵であるとともに、さらなるAIの飛躍を期待できることは間違いなく、筆者も驚きを隠せないAIの発展でした。
まとめ
今回はChatGPTによるAccessVBAのコード実装方法について、簡単な例を交えて紹介をしました。ChatGPTのような自然言語処理の発展は今後もますます期待でき、AIのイノベーションが進む昨今、我々のルーチンワークの改善は容易にできるようになってきました。
これらのツールを活用することで、ルーチン業務の改善に向けたコードの作成も容易に実現することができるようになってきており、ますます業務効率の改善が期待できます。
ChatGPTの可能性はこれからあらゆる場面で実証されることになると思いますが、我々の身近な業務環境でもそれらを目の当たりにすることができると思います。
ぜひ、本記事を参考にAccess、ChatGPTを活用して業務効率の改善に臨んでいただければと思います。
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