Accessでデータベースを構築し、しばらく運用を続けるとファイル容量が非常に大きくなり、動作も重くなってくることがあります。
これは、Accessでは内部でテンポラリーデータを作成しており、これらが蓄積してくる結果です。そこで、重くなったAccessファイル容量を小さくし、動作を軽くするための方法として「データベースの最適化」について紹介します。
なお、最適化プロセスでは、データを圧縮するわけではなく、不要な領域を削除します。
それではデータベースの最適化の方法について見ていきましょう。
データベースの最適化
まずは、しばらくデータベース運用によりファイル容量が大きくなったファイルを図1に示します。図1で示すように、最適化前のファイルサイズは11MBであることが分かります。
データベースの最適化をするために、最適化したいAccessファイルを開き、図2に示すように「データベースツール」タブの「データベースの最適化/修復」をクリックします。
これにより、データベースの最適化が開始され、しばらくすると処理が完了します。一度Accessファイルを閉じ先ほどと同様にファイルサイズを確認すると図3のようにファイルサイズが7MBまで減っていることが分かります。
このようにして、データベースの最適化を図ることができました。
ここまでで紹介した内容は、手動で実施することになりますが自動で最適化をするように設定することができます。
データベースを閉じるときに自動で最適化・修復をする設定方法
Accessデータベースを閉じるときに、自動で最適化・修復が実行されるようにする設定方法は以下のとおりです。
図4に示すように「ファイル」、「オプション」の順にクリックします。
図5に示すようにAccessのオプション画面が開くため、「現在のデータベース」を選択し、「閉じるときに最適化する」にチェックを入れます。そして「OK」をクリックしてください。
「OK」をクリックすると、図6に示すメッセージボックスが表示されますので、データベースを閉じてもう一度開き、オプションを有効化します。
その後はAccessファイルを閉じる都度、自動で最適化が実行されるようになります。
以上が自動で最適化が実行されるための設定方法となります。
まとめ
今回は、Accessファイル内の不要な領域を削除して容量を小さくし、動作を軽くするための方法として「データベースの最適化」について紹介をしました。
この機能は自動で実行されるように設定することができますので、保守性を高める上でも是非設定することをお勧めいたします。
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